中国輸入セラー向けガイド
中国輸入の関税・輸入消費税の計算方法【計算例つき】
1688やタオバオから商用で仕入れると、日本に入るときに関税と輸入消費税がかかります。どの金額に、どの率を、どの順番でかけるのかを、1回分の仕入れを例に最後まで計算します。数字はすべて例です。
1. 税金がかかる金額=課税価格(CIF)
関税も輸入消費税も、まず「課税価格」を出してから計算します。日本の課税価格は、日本に着くまでにかかった費用を含めたCIF価格が基本です。
- 含めるもの商品代、中国国内送料、国際送料、保険料
- 含めないもの代行会社に払う買付手数料(購入代行の手数料)、日本国内の配送料
外貨建ての金額は、税関が週ごとに公示する為替レートで円に換算します。代行会社の請求レートとは違うことがあります。
2. 関税率の調べ方
関税率は品目(HSコード)ごとに決まっていて、税関の実行関税率表で調べます。衣類や革製品のように税率が高いものもあれば、0%の品目も少なくありません。中国原産の品目は、原産地の証明があればRCEP協定の税率が使える場合があります。迷ったら、税関の事前教示制度や通関業者に確認するのが確実です。
なお、課税価格の合計が1万円以下の輸入は、原則として関税・消費税が免除されます(革製品やニット製衣類など一部の品目を除く)。
3. 計算の順番と端数処理
- 課税価格を出す(1,000円未満切り捨て)
- 関税 = 課税価格 × 関税率(100円未満切り捨て)
- 消費税(国税) =(課税価格 + 関税、1,000円未満切り捨て)× 7.8%(100円未満切り捨て)
- 地方消費税 = 消費税額 × 22/78(100円未満切り捨て)
消費税と地方消費税を合わせて10%です(飲食料品など軽減税率の品目は8%、うち国税6.24%)。端数処理の詳細は税関「関税、消費税等の税額計算方法」を確認してください。
4. 計算例(数字はすべて例)
単価18.5元の商品を200個、為替1元=21円、中国国内送料と国際送料の合計24,000円、関税率5%とします。
- 商品代(18.5元 × 200個 × 21円)
- 77,700円
- 送料(中国国内+国際)
- 24,000円
- 課税価格 101,700円 → 1,000円未満切り捨て
- 101,000円
- 関税 101,000 × 5% = 5,050 → 100円未満切り捨て
- 5,000円
- 消費税 (101,000 + 5,000) × 7.8% = 8,268 → 切り捨て
- 8,200円
- 地方消費税 8,200 × 22/78 = 2,312.8 → 切り捨て
- 2,300円
- 税金の合計
- 15,500円
輸入消費税(この例では10,500円)は、原則課税の課税事業者なら仕入税額控除の対象になるので、原価に入れずに考えます。免税事業者は控除できないので原価に入ります。関税(5,000円)はどちらでも原価です。
5. 送料は「容積重量」で決まることが多い
国際送料は、実際の重さと容積重量のうち重いほうで請求されるのが一般的です。容積重量は「縦×横×高さ(cm)÷ 6,000」で出すことが多く、DHL・FedExなどの国際宅配便では「÷ 5,000」が一般的です。軽くてかさばる商品(収納用品、クッションなど)は容積重量のほうが重くなりやすく、送料が想定より高くなる原因になります。
例:60 × 40 × 40cmの箱は 96,000 ÷ 6,000 = 16kg。実際の重さが12kgでも、16kg分の送料がかかります。
6. 1個あたりの着地原価まで出すには
商品代・送料・代行手数料・通関手数料・関税(免税事業者は輸入消費税も)を足して数量で割ると、1個あたりの着地原価になります。販売価格と手数料を入れて利益まで出すなら、着地原価・利益計算ツール(無料)を使うと早いです。送料は 国際送料計算(容積重量・立米) で箱のサイズから出せます。
この計算をSKUごとに自動で
일꾼(イルクン)は、韓国で中国から仕入れて販売する会社の日々の業務を手伝うAIエージェントです。画面は日本語でも使えますが、Amazon・楽天・Yahoo!などとの連携や、日本の税制に合わせた着地原価の自動計算はまだありません。日本の中国輸入セラー様のご意見を伺いながら準備しています。
日本版の先行登録へ